2026/06/14 11:29
「帰る」って聞くと、どこに戻る?というイメージだ。
あたかも僕自身に帰るべき場所があってそこに戻るから
「またあう日まで」という印象だ。
どちらにも進むんだし、向かう。
戻る事などない。
僕は思う。
常に「行く」がよい。
「行ってらっしゃい」
こんなシンプルな一言で、やる気にもなる。
ところで、侍の様な所作の作務衣。
毎日質問を頂いており、チームが騒々しく返答に連携している。
侍というネーミングは、勇ましい響きだ。
「侍作務衣」
その昔、侍はどんな気持ちで外に出た?
戦う時、どんなふうに家の門を出ていった?
「帰る」「戻る」
絶対そうじゃない。
そんな気持ちでは心を奮い立たせる事など出来なかったはずだ。
「行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」
この言葉には、大事な人を想い、
常に前に進む。という日本の壮大な背景が見え、そこに優しさと力が同化して溢れている。
当然僕は、侍と呼ばれる人々が戦った時代の人間ではなく
その時代を生きていない。
けれど、
日本文化に触れるクリエーションの中では、振り返らず進む刹那や、常進の美学を強く感じる。
今はこんな話をすれば、「暑苦しい」「時代は違う」と片付ける人達も沢山いるだろう。
確かに時代は変わってしまった。
「戦う」という本流から外れた、「帰る」や「戻る」といった精神が、何事にも先行する時代になった。
「自分流」「一人一人がスペシャル」
時代はそんなふんわりとした言葉の粘膜だらけになっていると感じる。
ただ、そんな時代だからこそ
「進み続ける」という、強い覚悟を持つ事で見える景色が必ずある。
延伸力をも味方にし、
大切な人を想い、貪欲に前進する事で心は研磨されていく。
大事な事は、
努力する時間の中で、
自分の帰るべき場所を先に考えるのではなく、「相手を思いやる気持ち」を本気で持つことだ。
そうする事で自分はどうあるべきか。
自ずと行動に現れてくるものだ。
いつも、これだと思う。
これしかない。
前置きだらけになったが、
「侍作務衣」
かなり良い。
常に前進し、戦っている人達にこそ
纏ってもらいたい。
僕自身もそんな気持ちで日々悩み、制作を励んでいる。
前進する心を、纏う事で体感してもらいたい。

青木


